数学の高校入試問題

最近はよく数学の県立高校入試問題を解いています。

英語を解いている時にも実感しましたが、読解力がますます問われています。写真のように、数学とはいえ、文字が多い!

答えを出すまでに、次の段階を踏む必要があります。
①設問の意味を理解すること
②必要な知識を引っ張り出してくる(「これは、一次関数で解けるはず・・・」など。)
③計算のやり方がわかる(計算ミスもしない)
④問われていることと、答えに整合性があるか確認する(「時間を聞いていたよなぁ・・・」とか。)

しかし、写真のような問題だと、①の段階でつまずくことが予想されます。

①を鍛えるには、月並みですが、「読書」だと思っています。

文字に慣れている子は、「文章が多い=ヒントが多い」と思いますが、普段から読むことが少ない生徒は、文字数が多いだけで体がこわ張り諦めに入ります。

読書する子は、文を書いている人の意図を探ります。
読書しない子は、自分の考えにこだわり、それ以外の選択肢を考える余裕はありません。

つまり、余裕がないんです。
実生活でも同じです。

読書する子は何か辛いことがあっても、「良い時も悪い時もあるさ」とか、「痛い目に遭ったけどこういうことが分かった」と考えます。
読書しない子は、悪い状況にどっぷり浸かって(だって、他の選択肢がないんだもん)、回復するまでに時間がかかります。

さて、読書が大切なのは百も承知。どうやって子どもに読書させるか、が問題です。

私の敬愛する苫米地英人(とまべちひでと)さんは、写真の本の中で「子どもの生活サイクルの中で、本の必要性、本の使い方を覚えさせる」と書いています。その部分を読んで
私が思い出したのは、教員時代にお世話になった保護者のUさんです。

私が塾を開く前に「うちの子たちはもう使わないから」とたくさんの本や英語教材をくださいました。その蔵書にはUさんのお子さんがどのようなことに興味を持っていたか、そして、その時々の興味に合った本を買ってあげていたことが手に取るように分かりました。

興味があること、悩んでいることに対する答えを本に求める習慣を、Uさんはお子さんたちに身につけさせていたのでした。

もしお子さんに読書の習慣がないと思っている保護者の方は、お子さんが何か興味を持った時や壁にぶつかったときに一緒に本屋さんに赴いてはどうかと思います。