テスト点、上がる子と上がらない子

中間テストが終わり、続々とテストが返却されているようです。
 
これまでより点数が上がる生徒さんと、あまり変わらない生徒さんがいます。塾生全員のテストの点数を上げたいとの思いで指導していますが、結果に違いは生じます。
 
テストの点数が上がる要因を考えてみたいと思います。
1 覚えたら解ける問題だった。
2 テストの配点が高いところを、きちんと先生からキャッチできた。
  そして、そこを勉強した。
3 テスト前に勉強したことが、本番でも再現できた。
4 自分ならこのぐらいできて当たり前、できないとおかしいという自信がある。
点数が上がる子と、そうでない子の違いは、「3テスト前に勉強したことが、本番も再現できた」にあるような気がします。
 
なぜなら、当たり前ですが、テスト範囲をまとめた紙を何度も何度も見て対策を考えているからです。
そして、テスト前に類題を解かせ、解法を指導します。
出題パターンも解説します。
その解法を、テスト本番に再現できる生徒さんと、再現できない生徒さんがいます。
この違いは何でしょうか。
「基礎力」や「記憶力」だと思われます。
「記憶力」は最初から決まっているわけではありません。
これまで見聞きしたこと、学んだことが、つながっていくことで記憶力は高まります。
「基礎力」も「記憶力」も、下積みにかかっていると言えそうです。
ですので、テストの点数が悪かったとしても、
「今は、自分は下積み生活のときなんだ」と勉強を積み重ねていくことです。
あまり勉強して来なかった子が、いきなり勉強しても、すぐに点数が上がることはまれです。
しかし、脳内では基礎力も、記憶力も強化されているのです。
だから、結果がすぐに出なくても、一喜一憂せずに、
辛いけど、情けなくなるけど、勉強を続けていくしかないのです。
テストで結果が出ずにいても、自分を責めずに、また奮い立たせてください。
親御さんは、「今は下積み生活の時期だよ」と励ましてください。
決して、「うちの子は、自分は、頭が悪いのかな」などと思わないでほしいです。
時間の無駄および、自分の脳を委縮させてしまいます。
昨日は中学3年生が、授業後も自習してテストの解き直しをしていました。
テストで思うように点数が上がらなくても腐ることなく、きちんと塾に来て勉強し、
残って自習する。
それで、基礎力が身につかないはずがありません。
このまま勉強を続けていってほしいなと思います。