「分からない」と言えること。

先日、帳簿付けの指導を受け、その時に感じたことを当ブログにも書きました。

分からない生徒が分かるように丁寧に話すこと、上から目線の指導はしないこと。

 

その決意のあと、以下のことを意識しました。

 

生徒を指導していると、今学習している前の段階でつまづいていることや忘れている場合が多々あります。その時に、「これもわからないのか!」と言うよりも、「これはね、」と何ともなしに話すということです。

 

それから、積み重ねについても丁寧に話しました。

中学3年で学習する「二次関数」は、中学2年で習う「一次関数」の基礎の上にあること、その「一次関数」は中1で習う「比例・反比例」の基礎の上にあること、その前段階には小学校の「比例」があること。

 

そのように意識して生徒に向き合うと、子どもたちの中から、

「実は、1年の比例がよく分からなかった」

「そもそも自分は連立方程式が解けない」との声が男子生徒から上がりました。

 

これには少し驚きました。

たいていの男子中学生は、自分のできないことを隠したがります。

しかし、先日は自らの苦手分野を認め、それを同級生がいる空間で口にしたのでした。

 

自分の弱い部分を認めることが、克服へのスタートです。

彼はきっと今から伸びていくだろうなと思いました。

 

これまで、

「分からないことは恥ずかしいことじゃない。」

「基礎が重要」

と言い続けてきたことが根付いてきたことを感じました。

 

同時に、生徒を批評することなく生徒に向き合えば、

彼らも警戒することなく思いをさらすことができるのではないかと思いました。

 

てこ入れする時期に来た合図でもあります。

忙しくなりますが、生徒の「分かるようになりたい」という気持ちを支え、激励していきたいと思います。