〇〇があると勉強は進む。

 

勉強においても基礎はとても重要。「基礎力がつくまで塾を利用して、その後は自分で勉強」という塾の使い方もありだ。というお話をします。

 

 

 

先日、学年末テストの勉強の仕方を書きました。

しかし、実際には基礎力がない生徒さんが分からない問題を解説を読んで理解するということは難しいと思っています。

 

分からないことがたくさんあると、最初はがんばろうと思っててもへこむのが普通です。

決して意志が弱いわけではありませんので、自分を責めないでください。

 

 

 

また、数学・英語は積み上げの教科ですので、前年までの学習がきちんと理解できていない場合は確実につまずきます。中学1年の方程式が分からないのでは、中学2年の連立方程式、中学3年の二次方程式は分かりません。

 

 

 

そういう私でもテスト前に入塾した生徒には、基礎はさておき、目の前のテストで点数がとれるように指導することがあります。そういう場合は生徒さんの脳に定着しません。基礎がない状態で積み上げても、砂の山のようにすぐに崩れてしまいます。急がば回れ、本当に勉強ができるようになる必要があるなら、基礎からやるべきです。

 

 

 

本当に基礎は大事ですが、一人で勉強して基礎力をつけることができるのは相当粘り強い生徒さんのみです。あるいは、周りに教えてくれる人、支えてくれる人がいる場合です。

 

そうでない場合は、塾や家庭教師を利用した方が近道です。

なぜなら、基礎がない中で勉強するのは挫折するのが普通だからです。

「自分はできない人間だ。」

「自分で決めたこともできないどうしようもないやつだ」

と自分を責めてしまうのはもったいないです。

 

 

 

そこに悩むエネルギーをとられるくらいなら、塾や家庭教師を利用して基礎力を見いつけた方が話は早く進みます。

 

 

 

家族に教えてもらうというのはコストはかかりませんが、家族だからこそ素直に聞けない、言い合ってしまうことがあります。基礎力がない時は一度に理解できません。何度も繰り返してやっとできるようになります。その過程を家族は落ち着いて見ていられないのです。「要領が悪い」「うちの子は本当に頭が悪いのではないか?」「何で前やったのにできないのか」と傷つけてしまいます。

 

 

 

また、学校の先生を利用する、ということもお勧めしません。コストはかかりませんが、補習することが本来の仕事ではないため、本来の業務が最優先され補習は二の次、三の次です。

 

 

 

以上の理由から、基礎力のない生徒が勉強ができるようになるための近道は、塾や家庭教師を利用することだと思います。基礎が身につくまで指導してもらい、その後は自分で勉強するという方法も大いにありです。家で一人で勉強できるなら、基礎力を身に着けたら塾は辞めてもいいのです。

 

 

 

家庭教師を雇うなら基礎力を身につけさせたいと要求すべきです。

また、基礎力を身に着けたいなら、学校で現在習っているところは今は塾でしない、くらいの覚悟で良いでしょう。基礎を身に着けるために前の学年の勉強をしながら、現在学校で習っているところもできるようにしたいというのは相当な努力と時間が必要です。また、時間がかかる=費用もかかるということを納得して払えるなら、そう要求して良いでしょう。

 

 

 

塾に入るなら基礎力養成してくれる塾かどうかを見ることです。

集団授業の塾でしたら学校の補習をしますので、基礎力を埋めることは普通はしません。

その子のために、別の時間を設けてくれるなら大変ありがたい塾です。

どこそこの塾で成績は上がらなかったという言う生徒さんがいますが、それは塾の提供するサービスと本人のレベルが合っていなかったということであり、辞めて正解です。

塾にはそれぞれの方針やレベル、個性があります。

 

 

 

個別指導の塾はお願いすればその生徒に合わせた指導をします。その際は講師の教える技量、指導の見通し(いつまでに、何ができるようになっているのか)も保護者のほうでチェックする必要があります。

 

 

私の塾では「基礎が大事」という考えのもと、集団授業もしていますが、集団授業についていける基礎力がない生徒や、不登校の時期があって基礎が抜けている生徒さん、今現在学校に足が向かない生徒さんを個別指導しています。

(現在はスケジュールに空きがなく、新規の個別指導の生徒さんは受け入れていません。)

 

 

個別指導は集団授業に比べ生徒側の費用もかかります。よって生徒さんと保護者の方には個別指導する目的や時期を伝えます。

例えば中1の生徒さんで、小6と中1の基礎ができていない場合は「3月いっぱいで小中の数学を終わらせて、4月からは学校の授業についていけるようにしよう。」というふうにお話しします。

私自身もその生徒さんお高校入試まで個別指導を続けようとは思っていません。

せめて、学校に行こうと思ったときに授業についていける基礎力を身に着けさせることを考えて個別指導をしています。

 

 

 

勉強ができるようになりたいけど、

・1人では解説書を理解できない、

・自分ではできないという場合は、

決して自分を責めることなく、外部機関に頼るほうが近道です。

 

このような話をすると塾や家庭教師を雇う経済的余裕がないという方がおられるかもしれません。

 

それは、

・その家庭にとって勉強の優先順位が高くない、

・そこまで勉強で困っていない(自分で勉強できそう)、

ということであり、それはそれで問題ないのだと思います。

 

 

 

 

今日も読んでくださりありがとうございました。