生徒の学力を上げるための春休みの取り組み

 

塾は生徒の学力を上げる場所であり、学力を上げることで自分に自信を持たせてあげたいとゆい研は考えています。この春休み、上記の目的を果たすために行ったこと、それは中学3年生向けの数学特訓です。これを通常授業とは別日程で、無料で行いました。12時間を4日、合計8時間をかけました。

 

 

 

なぜこんなことを、無料で、しかもゆっくり休みたい春休みの土日に行うのかを書いていきます。

 

 

 

塾を開いてから生徒間の学力の違いは何かをずっと考えてきました。

 

同じように授業をしてもすぐできる生徒、できない生徒がいます。

 

同じ内容を聞いて理解できる子と、理解できない子がいます。

 

理解できない生徒には、言葉を変え、例えを使って再度説明します。しかし数日後に復習するときれいに抜け落ちていたりします。

 

「このような子は、もとから能力が低いのだろうか? それとも他の要因か?」と考えました。

 

 

 

たどりついた答えは「基礎ができていない生徒は、新しく学習したことは理解できない。その時は分かったとしても、すぐに忘れてしまい定着しない。」ということです。勉強は小学校からの積み重ねです。今の学年になるまでに相当のことを学習して来ています。その時々に習得していない場合は、必ず他でほころびが出てきます。

 

 

 

そのためゆい研では、新しい分野を学習するときにはその前の学年で習ったことの復習をしています。時間はかかりますが、「急がばまわれ」なのです。もし一人だけ以前の学習ができていないなら、その子だけ呼び出して授業したりします。それが、塾ができる学力保証のための個別指導です。学校にそれを要求することもできず、また先生方が支援することも難しいです。手間も時間もかかりますが、前の学年のものを学習してから当該学年の学習をすると驚くほど吸収できます。

 

 

 

新三年生の中には復習が必要ない生徒もいたので、私の方で特訓した方が良い生徒のみ声をかけました。中11学期の正負の計算、文字式、方程式、2年の1学期の計算と連立方程式までの学習は、中学数学を攻略する上での重要な数学的思考を学ぶ単元です。これらを取りこぼしてしまうと、抽象的思考が求められる中学3年の問題や高校数学も難しいでしょう。このような復習をしないで中3の数学に入ってしまうと、数学が苦手な生徒の「今年こそは頑張ろう」という思いを汲んであげられず、また、「塾に行っても成績が伸びない私は本当に頭が悪いんだ」と生徒に思わせてしまいます。学力を保証するという塾の目的も果たせません。以上の思いから、春休みの土日に数学特訓を行いました。

 

 

 

生徒達は12時間、おしゃべりすることもなく、ひたすら問題を解き、説明を聞き、集中して取り組みました。いつも思うのですが、ゆい研を信頼して来て、一生懸命勉強する子たちだからこそ、私も責任を持ってこの子たちの学力を上げたいと思います。

 

 

 

さて、このような数学特訓をしてもすぐに生徒の数学が上がるわけではありません。結果が表れるのは3か月~半年後でしょう。そのくらい結果が伴うのはゆっくりなのです。もしかしたら自分一人で学習し、すぐに結果が出ない場合は「自分は頭が悪いんだ」と挫折してしまうでしょう。でも、塾では他の生徒がいて当たり前に勉強していて、支えてくれる先生がいるから、結果が出なくても焦ることなく頑張り続けることができるのです。

 

 

 

ゆい研を選んできてくれる生徒のために最大限の良いことをしてあげたい。そのような思いで数学特訓を行い、8時間ですべき学習カリキュラムをこなすことができ、心からホッとしています。

 

 

 

生徒のみなさんも本当にお疲れ様!!

 

中学3年の数学は手ごわいけど、皆さんとなら一緒に頑張っていける!!