勉強が可能にすること

9月の末から沖縄高専で非常勤にて「現代社会」も授業を教えています。そこでの感想が勉強する意義とも関わってくるのでシェアさせてください。

 

「現代社会」という科目は中学校でいう「公民」で、政治や経済・憲法について学ぶ教科です。お話があった時に迷わずに引き受けました。忙しくなることは予想できましたが、教える側が最も勉強しなければならないので新しく学べるチャンスだと思ったからです。

 

自分が勉強するという点は予想通りでしたが、予想以上に感動することは生徒さんです。授業の際して生徒さんは心を開いてくれている印象を受けます。生徒さんの心に壁があると(例えば社会は嫌いとか苦手とか、勉強する意味なくない?など)それを取り除くところから始めないといけません。最初の授業で少しそれを感じましたが、すぐに取り除かれました。 また、政治から経済までいろいろなことを全体やグループで話し合ったり課題に取り組ませたりしますが面倒くさがらずに取り組みますし、グループでの話し合いではリードする人が自然に出てきて全員が話し合いに参加します。知的レベルの高い集団はこうも生産的なのかと思います。

 

授業がなぜスムーズに進行するかを私なりに考察すると・・・彼ら彼女らの興味や関心の幅が広いこと、またそれまで興味がなかったことや考えたことがない問題でも「わかる」ことを楽しんでいるし、最初は興味ないことも「実はおもしろい展開が待っているかも」という期待と、「自分ひとりでたどり着ける答えより他の人と考えるともっと良い考えが生まれる」という期待を持っているのだと思います。なので学問に対してオープンマインドで取り組めるのではないでしょうか。そして、勉強するということは、新しいこと、未知なこと、初めて会う人、変わった人に対して先入観や偏見で見るのではなく、まずは受け入れてみる。受け入れて有益なところはどんどん取り入れ自分の考えや技術を発展させていくことなんだろうと思いました。 古いものやこれまでの自分の考えに固執するのではなく、自分がいいと思っていたことさえも変えていけることが、勉強することが可能にすることの1つではないかと、彼らと授業を重ねるうちに実感します。 

そういう仲間と共に良い施設の中で勉強できることはとっても魅力的です。

 

もし自分の興味がある学科、学びたい学科があるなら、お勧めしたい学校です。