高専に合格した生徒さん。

沖縄高専への合格者が出ました。

 

当塾から沖縄高等専門学校を受験した生徒が、めでたく合格を勝ち取りました。

 

その生徒さんは最初は名護高校フロンティアを希望していました。しかし、去年の暮れ1230日の最後の授業の日に行った面談で、「高専を受験したい」と打ち明けられ、その時には腰を抜かしそうになりました。高専を受験するには県立とは違う対策をしないといけないため、今からの対策では遅いということ、遅いがために集中特訓をすることなるが、それに耐えられる覚悟があるかどうかを確認しました。その時に生徒さんは、「頑張ります」と答えたので、私も本気になって指導していく覚悟を決めました。

 

 翌日から年末年始のお休みだったので、そのお休みの間に1年分の過去問5教科分を解いておくように言い渡しました。そうは言っても多くの生徒は全てを解いてきません。年末年始の慌ただしい時期であることを理由にし、解けなかったと言うことを私も想定していました。 

 

 しかし、その生徒さんは14日の年始の授業で実際にすべて解いてきていました。そして、「文系教科はそんなに難しくないけど、理科と数学が難しい」と点数も報告してくれました。私はその時に、「この子はいけるかもしれない」と手応えを感じました。そして二人で対策を立てました。高専は理科と数学の配点が2倍になるので合格は難しいと生徒さんは思ったようです。実際、理数で点数が取れないことは不利です。しかし、その生徒さんの場合、文系教科に時間をかけないでよい分、すべての時間を理科と数学にまわすことができます。よって残された時間を理科と数学にかけることになりました。

 

とはいえ、3学期明けにすぐ学校の定期テストがあるため、すべての時間を高専対策に費やすことはできませんでした。しかし定期テストの勉強は最低限に済ませ、高専対策を行いました。学校のテストの勉強が十分できないことを不安に思ったはずですが、それでも高専対策に時間をかけてくれました。

 

 そこから、他の年の過去問を理数にしぼり解いていきました。生徒さんは基本的な問題は解けました。しかし応用問題を自力で解くことができませんでした。ですので、応用問題では何が問われているのか、出題の意図は何なのか(どの分野のどの公式を使うのか)を、問題を解く思考の流れは正しいのか、ということを、一緒に問題を解きながら説明するということに時間を費やしていきました。

 

 入試本番の直前には、高専の傾向に近い問題を解いてもらいました。例えば中学で習う数学を使って日常生活と関わることを解いていくような問題です。 過去と同じような傾向の問題が出題されるとは思いませんが、過去問と似た傾向をやっている場合、他の受験生との差ができにくいからです。

 

 

 約1か月半の対策の末、生徒さんは無事に合格することができました。あっという間の1か月半でしたが、生徒さん自身の頑張りで合格をつかみ取りました。1月の気温の変化が大きい中で体調を崩すこともあり心配しましたが、力をつけた子は実際に合格していくものだと感じました。これからの活躍も期待しています。